吉野 正紀
和歌山市在住
全日本サーフキャスティング連盟
和歌山キャスターズ 会長
大物投げ釣りクラブで知られる和歌山キャスターズの創設者で会長兼任和歌山県下をホームグラウンドにし特に和歌山県各釣り場事情に詳しい
和歌山県下で投げ釣りで
釣りあげた特筆記録魚
マダイ73.5センチ(白浜町市江崎)、キス33.0センチ(白浜町)、クロダイ58.8センチ(和歌山市水軒)、キジハタ51.0センチ(和歌山市水軒)、アイナメ40.5センチ(和歌山市加太)、ガッチョ(ネズミゴチ)36.1センチ(由良町衣奈)、コロダイ64センチ(御坊市加尾)など...
木下 茂広
和歌山市在住
全日本サーフキャスティング連盟
和歌山サーフ所属
小学校高学年から釣りに目覚め、中学では投げ釣りより紀州釣りに熱中する。
16歳で全日本サーフに所属し、本格的に投げ釣りを始める。
ある時、南部で50cmオーバーのコロダイを釣り、「こんな引きの強い魚があったのか」と衝撃を覚え、コロダイ、タマミを専門に狙うようになった。
和歌山県下を中心に、今まで80cmオーバーを2匹仕留めているが、目標は90cmオーバー10kgオーバーのタマミ。しかし最近ではのんびりとカワハギ釣りを楽しんでいる事が多くなった。
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串本大島、カワハギ狙いの投げ釣り
木下 茂広 投げ仙人
up date:2009.6.2
串本大島、カワハギ狙いの投げ釣り
釣行日:
2009 .
5月
21日
天 気:
薄曇り
状 況:
風も弱く、波もおだやか
狙 い:
カワハギ
エ サ:
アオイソメ、マムシ
港 :
大島白野港
釣り船:
しょらさん渡船
その他釣り船:
交 通:
釣り場:
串本大島、通夜島シミズ
5月21日 カワハギ狙いで串本大島、通夜島に釣行。
前日、PM11時に和歌山市を出発し、AM2時頃、目的地の大島白野港に到着しました。
仮眠をとりAM.4時40分に出船。当日は最低気温19度、薄曇り、釣りをするには丁度良い気候です。
5分程度で、目的地である通夜島シミズに到着。
この頃には完全に夜も明け、念のために用意していたキャップライトは必要なしに(笑)
AM5時頃に第一投目を投入していました。
この「シミズ」という所、通夜島で最も東側に位置する所で、潮通りが良く、足場も凹凸が少しあるものの、危険を伴うほどではなく、磯での投げ釣りが初心者の方でも大丈夫な磯だと思います。(でもライフジャケットは忘れずに!)。
水深は大島周辺では浅い方だが、それでも80メートルも投げれば、約15メートル以上あります。
同行したN氏は東側、私は西側を釣座としアタリを待つも、エサは取られるものの2人とも釣果は無く、約2時間が経過しておりました。
今まで何度も訪れている大島。この時期に早朝、何も釣れない事はほとんど記憶になかったので少し焦りを感じつつ竿先を眺めていると、苗我島向きに投げていた私の竿に鮮明なアタリ!
少し送り込んで一気に掛け合わすと確かな手応えがあり、かなりの重量感もあり良型のカワハギと確信。力糸が見えるころ、かなり強い締め込みもあり、カワハギ釣りの最もスリルを味わいながら釣り上げてみると28センチを少しオーバーするなかなかの良型のカワハギです。
釣り初めて約2時間半後の待望の一匹でした(笑)。
その後、潮時になったのか20センチ〜26センチの良型のカワハギが次々と釣れだし、大島らしい釣りになってきました♪
時には、25センチ級のカワハギがダブルで掛かり、その時はさすがに重く、それぞれ複雑な動きをするので、一瞬何が掛かったかわからなくなった程です。
結局、干潮前後の1時間(当日では8時〜10時)の頃が最も良く、約2時間で15匹の釣果でした。
その後、アタリがシブくなりましたが、納竿前にもバタバタと釣れ12時30分に納竿するまでに、20〜28センチのカワハギを20匹と近年では最も良い釣果となりました。
また同行したN氏は、大島に来たのだから「アオリイカも♪」と、カワハギのアタリが無い時にエギングも試しておりました。
今回はキロオーバーとはいかず、可愛いアオリイカでしたが、N氏曰わく、5月の連休に串本に釣行した時は、キロオーバーも出たとの事。
串本大島は、アオリイカも濃い所。
「カワハギ」プラス「アオリイカ」も狙ってみても面白いと思いますよ。
当日のタックル、仕掛け
カワハギ狙いの投げ竿は、基本的には食い込み重視でよいのだが、私はどちらかといえばパワーある竿を好んで使います。当日もオモリ負荷33号の並継ぎと、30号負荷の振り出し竿を使用しました。
やはり大島では、マダイ、コロダイなどの突然の大物が喰いつくことも多く、また、かけ上がりをかわすのにはこれくらいの竿を使用したほうがいいと思います。
リールは、投げ釣り専用大型スピニングリールでドラグ付きのが良いでしょう。
私は、パワーエアロを使用してます。それに道糸4号(ナイロン)+力糸です。
オモリはL型天秤の27号。このシミズでは水深15メートル前後だか、大島本島と通夜島との水道に近いため、そこそこ流れもあるので、潮の流れの速い時は30号が必要です。
仕掛けは、一般的な投げ釣り用のカワハギ仕掛けで良いのですが、ただカワハギは光り物を好むようで、必ずチモトにビーズを付けるようにしています。
モトス7号で2本ヨリを40センチ程取り、ハリスをフロロカーボン4号で2本バリ(仕掛けの全長は150センチ程度)。そしてビーズ(ガラスビーズ小)は1本のハリに2コ使用といった仕掛けです。当日は、赤、オレンジ、ブルー、パールのビーズ4種類を試してみましたが、この日はパールにアタリが集中していたようです。
気象条件でも変わってくると思われるのでいろいろ試してみたら面白いと思いますよ。
またハリは、がまかつスピニングA12号を先バリに、エダスにはスピニングB11号を使用しました。
また今後の見通しとしては、
大島周辺では、4月〜5月に大型のカワハギが集中して釣れる事が多く、6月以降では少し小型化するものの、数が望めるようです。
この頃から夏漁のコロダイ、メイチダイも混じり、7月〜8月にかけてはマダイも多くなり楽しめると思いますよ。
あと注意点として、早朝など大型のエイの回遊も見られますので、「大切な竿が海中に」とならないようにできれば尻手ロープを付けておいたほうが無難です。
また、夏に近づくにつれ「蚊」も出てきますので、防虫スプレーもお忘れなく!